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UX、どうはじめる?

さて、ユーザー体験を中心とした取り組みを行いたいと考えた場合、どのように始めればよいでしょうか。
今、新たな試みを始める上でに特に重要な要素は、 QuickWin(クイックウィン) という考え方です。

QuickWin = 素早い成果

今の時代は、多種多様なビジネスと、新たな技術革新が次々に起こっています。

サービスの戦略について、各所とディスカッションを重ね、多くの時間をかけてそれに必要な準備や計画を行い……それらが現実のものとなるのはさらに先。この変化の早い世界の中、検討だけで多大な労力を使ってしまっていては、企業や組織、そして、人が疲弊していきます。

考えているだけで世に出さないうちは、市場の反応も得られません。

行動だけが、市場や世界を動かすことができるのです。

素早く、小さな結果を出すことで、周囲の納得を得て、サービスの市場への適応性を高め、その価値を見出すことができるのです。

スモールスタートでいい

まずは、手元にある情報を元に、現状を把握しましょう。
現状把握には、市場調査や分析などが含まれますが、ここで重要なことは「スモールスタートでいい」という意識です。
手元にある情報+αで仮説を立て、まずは実行してみることが重要です。

実現したサービスは、世に出すと同時に、様々な反応を生み出します。それによって、市場から届く情報が変わっていきます。このとき、得られる情報を少しずつ増やし変化させていくことで、着実に、より広く深くユーザーや市場の動向を把握していく仕組みや文化を積み上げていくのです。

QuickWinでのUX実践例

WEBサイトリニューアルを行う例
カスタマが利用するフロントのデザインは一新。WEBサイトのUI・機能に関しては、デザイン一新に必要な最低限の改修にとどめ、現在の資産を最大限活用。ユーザー反応の変化を集める仕組みを入れていき、動向に沿って、より新しいサービス価値提供のサイクルを継続する。
新規スマホアプリの例
現状で入手できる情報(既存のアンケート情報、リクエスト・クレーム情報など)から、推測できる仮説を構築し、仮説を検証できる仕組みを含めたプロトタイプを作成。

状況によって様々なアプローチが存在するため、現状に適した、しかし確実に成果を出して次のステップへ進めていける方法を考えます。
経営資源は有限です。今ある資源や限られた資源を活かすこともしっかり視野に入れながら、ソリューションを選択していくことが大切です。

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デザインと機能開発のトータルディレクション