当社の考えるUX
良いUXとは何か?
これは、UXに取り組みたいと考える多くの人が抱える難問です。
UXは、ユーザー体験に注目します。
そこには、サービスを提供するビジネスサイドの視点は入りません。
ただし、ビジネスとしてサービスを提供する以上、成果は求めなければならないものです。
私たちは、時代の変化と、各企業がもつリソースによって、良いUXにはさまざまな形があると考えます。
理想のユーザー体験と、ビジネスとしての成果とのバランスも、さまざまに存在すると考えています。
そのクライアントに合った方法を選択しながら、状況に応じてエッセンスを取り入れ、よりよいサービスへと成長していく。
私たちの考えるUXは、クライアントと共に創り出していくものです。
当社では、UXのサイクルを4つのプロセスとして表しています。サービスの検討から運用までをトータルインテグレートすることで、最大限の効果を発揮できるものと考えています。
分析 - 事実をもとにユーザーを知る
私たちの考えるUXは、まず、事実を集めることから始めます。事実に基づくデータを集め、ユーザーを観察していきます。
データは、手元にあるもの、簡単に入手できるものから集めます。集めたデータから、思い込みで判断をすることなく、ユーザーの行動や感情を観察します。また、観察してわかったことの他、わからないこと、知ることができなかったことについても、明らかにしていきます。
測定可能な指標は、ビジネスにおいて不可欠な要素のため、ここで得られるデータは非常に重要です。
- アクセス解析
- Google Analytics™ サービスや User Heat など、アクセス解析ツールの情報を活用します。結果レポートから、現在起きている事象を把握します。
- ABテスト
- UXは仮説と検証の繰り返しで、小さなサイクルをたくさん回して結果を積み重ねていきます。ABテストは、複数のUIパターンで効果を検証できるため、価値を高めていきたいサービスには必須の手法といえます。
- PoC(概念実証)
- 新規サービスの立ち上げ時は、データがない状態からのスタートになります。その場合、1~2ヶ月ほどで実現できる範囲での小規模サービスを立ち上げ、大きな投資をする前に、まずユーザーの行動や感情を観察できるデータを集めるのが有効です。
戦略 - 最適なユーザーと、関わり方を定める
ビジネスとしての達成すべき目標を念頭におき、サービスのターゲットとなるユーザーを明確にします。また、提供するサービスのユーザーとのより良い関わり方を検討します。
分析から得た事実からユーザーの状態を把握し、あるべきユーザー体験、そして達成すべき目標を立てます。そこから仮説を立て、関係者間の意識付けをしっかりと行いながら、方向性を定めていきます。
迷走して時間を浪費しないために、方向性を納得しやすい手法と関係者の意思統一が重要となります。
- STP分析
- サービスのターゲットユーザーを明確化します。市場環境や競合調査によって、市場におけるクライアントの現在のポジションを確認し、目指すべきポジションを検討します。
- ビジネスロードマップ
- サービスの全体像を可視化することで、現状を整理し、重点をおくべき部分の認識を合わせます。
設計 - ユーザーの心を動かす方法を可視化する
ターゲットユーザーを具体化して、ターゲットの行動をイメージし、感情や障壁などを洗い出すことで、最適なユーザー体験を導き出します。その体験を支えるために必要なUIや機能、システムの在り方までの各種要件を一連の流れとして検討していくことで、実現までの過程をよりスムーズにします。
- ペルソナ
- ペルソナは、ターゲット層のユーザーを「40歳」「女性」のように具体的な人物像として設定します。より重要なポイントは、その人がどんな価値観を持っていて、どんな状況にいるのかなど、実在の人物であるかのようにイメージすることです。
- カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップでは、ペルソナ自身の目的を達成する過程でどんな障壁にぶつかるかを洗い出します。そして、その障壁を越えて、目的に近づくための施策を検討していきます。
時間経過と感情は、ユーザー体験という概念では、非常に重要な要素となります。実際のアプリケーションやデザインを作るためには、ユーザー体験というあいまいなものを関係者間で共有する必要があるため、カスタマージャーニーマップはUX観点での大事なアウトプットでもあります。また、複数チャネルをまたぐユーザーの行動を明らかにするのに適した手法でもあります。
- 情報設計(インフォメーションアーキテクチャ)
- カスタマージャーニーマップで必要な要素が見えてきたら、サービスを構成する上で必要な情報を整理し、現実的なものとするためのステップへと入っていきます。似た情報をまとめるグルーピングや不要な情報の取捨選択を行い、ユーザビリティの確保と、より良いユーザー体験を実現するための構造などを検討していきます。
実装 - プロ品質でユーザーへの価値を作り上げる
ここまで検討してきたより良いユーザー体験とサービスの価値を、確実にユーザーへ届けるために、より具体的な表現方法で実現させていきます。
当たり前に、そのサービスの価値を提供し続けられること。妥協できない品質を保ちながら、スピーディに世の中へ送り出すため、さまざまな選択肢の中からベストなソリューションで作り上げます。
- デザインカンプ
- 色使い、フォントなどの表現方法やアニメーションなど、視覚効果によるユーザー視点の設計を行います。
デザイン制作会社・デザイナーごとに得意分野が異なるため、多数のパートナーとの繋がりを持つことで、サービスに最適なデザインを提案します。 - 基本・詳細設計
- より良いユーザー体験を実現するための機能や動作を検討します。体験を途切れさせないこと、より自然な動作を実現することなど、工程が進むにつれ見失われがちなユーザー視点を、常に念頭に置いて設計します。
- コーディング・テスト
- デザインコーディングと機能コーディングのシームレスな連携で、スピーディーで高品質なシステム構築を実現します。
- WEBを越えた表現
- サービスの効果を最大化するためにはWEBサイトのみではなく、様々なチャネルを活用するほうが効果的な場合があります。例えば、SNS、動画や生配信などのデジタルコンテンツだけでなく、リーフレットなどの紙媒体。それらを高い品質で実現するパートナーと共に作り上げます。
本サイトに記載されている会社名、商品・サービス名は、一般に各社の商標または登録商標です。
ユーザーや顧客に着目する観点は、「UX」や「CX」、「広義のUX」、「UIのためのUX」など、さまざまな言葉で表現されます。一般的な「顧客」のとらえ方とは別の観点であるという意味で、ここでいうUXは、あくまで個としての「ユーザー」を指しています。
トータルインテグレートによる実践力
分析-戦略-設計-実装 のすべてのプロセスをサポートすることで、一貫したUX視点と品質を提供し、さらなるサービスの価値をクライアントと共に生み出します。